イブ
クリスマスイブの夜はご馳走を食べる。そして、ケーキを食べる。好きなものを好きなだけ食べる事ができる。そして、子供が寝静まった頃。サンタクロースがトナカイのソリを引いてやってくる。赤い衣装に身を包んで、白い髭をはやしたお爺さん。じじい言うたらイカン。罰当たるから。トナカイの角がお尻の穴をイタズラしちゃうから。子供達が欲しいおもちゃやぬいぐるみをプレゼントしてくれる。目覚めると、いつの間にか来た、サンタさんからのプレゼントを受け取って、最高の朝を迎える。子供ができてからクリスマスの日に思うのは、この仕組みは何と優しい嘘で出来てるんだろうって事です。皮肉じゃなくて、子供をただただ喜ばしたい。弾ける様な笑顔がみたい。その為に大人がつく、小さくて素敵な嘘。あれれ、鼻伸びてきてまんがな。いっつも伸びてんのは、局部だろっって!キノコだろって!
仕事を早めに切り上げて家に帰ったら、子供達のハイテンションっぷりったらなくてね。早くサンタに来て欲しいってね。ご飯食べて、お風呂入って、寝かしつけたんだけど、布団の中でも、楽しみすぎて寝られへんー!!って騒いでね。少し、眠くなってきて、今日、子供たちのとこにサンタさん来るの?起きてたら来てくれへんの?じゃあ、頑張って寝るね。って真ん中の子が言うんだよ。可愛いんだよね。めちゃめちゃ素直なんだよ。完全に寝たのを確認して、奥さんと明日のプレゼントの用意をしたんだ。サンタさんへの手紙は回収して、喜ぶやろなぁーとか、おもちゃの取り合いでケンカするやろなぁーとか言ってね。こういうのが、日常の中のかけがえのない幸せな場面なんだろうね。
明日は、どんな顔して喜んでくれるんやろか。ものすごく楽しみなんだ。子供たちは気づかずに熟睡してるよ。子供だよ。起きてられないんだよね。大人がつく嘘の中で、このクリスマスというシステムは1番最高で素敵なものだと僕は思ってるよ。優しい嘘、相手を思ってつく嘘は人生に必要なんだよきっと。
君はどんなクリスマスを過ごしてるんだろうか。
あぁ、ようやくトナカイの角が僕のお尻にもイタズラしにきたから(ジーンズに硬いものが当たってる。みたいのを想像して。そしてお願い。泣いて)、そろそろお暇するね。
メリークリスマス!!