さくらが咲くまでに
ラジオを聴きながら改めて思うのは、僕と君が初めて何かを一緒に作っているってこと。何かを使ってではなく、内から溢れるもので。まだ始まりに過ぎないから、ここで大袈裟に言うのは躊躇う必要があると分かりつつもあえて言うと、僕はこんなことをしたかったのかも知れないとさえ思ってるよ。
正確に言うと、曲を作りたいってことよりも君と何かをしたいということなのかな。僕はね、友だちと何か(仕事?)をするっていうのが最強だと思ってたんだよ。仕事っていうのは生きて行く上で、必ずしていくであろうもの。そして、生活の大半の時間を使うもの。そう考えると、それを友だちと一緒にやっていけるなんて最強じゃないか、と思ってたんだよね。
でもそれは簡単なことではないなと思ってね。いや、ただ僕の考えが甘かったのかも知れないんだけどね。ちょっと友だちくらいの人たちとやってみる。けど、うまくいかない。まず、お前って呼べないくらいの言いたいことも言えないポイズンな関係の人とやってきたからかな。
君とはぶつかり合うこともあるけど、僕にとって尊重したい、尊重できる個性があるんだよね。それは技術とかではなく人間性。発言。今回の詩でもそうだよね。君はそういうことじゃないと言うかも知れないけど、君が書いた詩は良いんだよ。それは段階はあれど、君は自分がGOを出したレベルのものしか提出しないという人間性があるから、僕は良い詩だと思ってるんだよ。要は信頼してるってことなんだけどね。だから78点じゃなく、100点じゃないかと思うんだよ。
僕は、君はとってもクリエイティブな人間だと思ってるよ。そんな自分が認めるクリエイティブな人と何かしたかったんだと実感したって話だね。詩を書く技術とかってきっと成長するんだろうと思うんだよ。真剣にやれば。でも、その自分が恥ずかしいものを出さないとかって感覚は元々ないと駄目だと思うんだよね。そのナルシシズム的なやつは僕と君の共通項だと思ってるよ。仕事とかじゃなく、自分の内部をさらけだす時に君は絶対妥協をしない。僕のためのスピーチがそうだったように。スピーチで言うと、お前妥協しまくりやんって思うかも知れないけど、あくまでも例えだから。そういう事じゃないから。
例え仕事ではなくても、君と何かを作っていくという放課後を僕は大事にしていきたいと思ってるよ。いや、より思ってきたよ。35歳からはじめて、例え何者にもなれなくても、君と僕の共作を作っていこう。この世に残していこう。
ちなみに君にあるものについての詩を書いて欲しいなと思ったんだよね。それは「さくら」なんだけど。さくらについて書いた名曲はすでに何曲もあって、引っ張られるイメージもあるかとは思うんだけどあえて「さくら」で詩をお願いできないかな。君と僕が作った「さくら」はどんな曲になるのか興味があるんだよね。僕たちのさくらソングを作ってみようよ。さくらが咲くまでに。