ベイベー
まずはじめにお祝いの言葉ありがとう。君って、意外と決める時は決める男だよね。今の仕事での講演会的なものを褒められたり、何と言っても僕の結婚式(NGワード)でのスピーチとかね。決める時に決めるって意外と難しいじゃない? 君と僕の結婚式(HGワード)みたいに。あの時、君の横に座るのが僕じゃないっていうプレイってちなみにまだ続いてる感じ? なんか味噌汁の話いじられとったけど。
あ、違う違う。つまり何が言いたいのかっていうと、君のお祝いのブログにグッとくるものがあったよって事だね。それこそきちんと思いを馳せてくれているというか、思いが伝わってくるっていうか、なんやお前天性の物書きなんか? 素質系なんか? おい、そうなんか? お? んなもん世間が認めてもワシは・・・あかんあかん、物書きって言葉に最近は知覚過敏やねん。しっけいしっけい渡辺いっけい。お?
20周年か。気づけば長い年月だね。毎日会ってたのは高校時代だからそれこそ20年ほど前なんだね。僕は20年前から君の天皇なんだね。そこから君が尾道に場所を変えて、地元に戻って、今度は僕が出て、今はお互い地元にいる。この前、もしお互いまだ独身だったら何をしてただろうとか考えてたよ。仮に仕事とかはこのままの状態で独身だったら。
遊びとか仕事と称して、毎晩会ってるのか。それには飽き足らず女の子のいるようなお店に一緒に行くのか。それとも獨立共栄大学で5年学んだ自慢のナンパステップで街を闊歩するのか。君の言うアニバーサリーな年、何をしようか。確かに悪くないね、一番シンプルだもんね。肉体関係。むしろ不自然なくらいだよね。あんだけ一緒にいて、笑って、不意に静かになった瞬間普通はするよね口づけくらい。僕らに足りないのは暗闇かな、いやロマンティックな状況かも知れない。「お父さん好きな人できたんや」って子供たちに言った後に僕が登場する、そんな状況も悪くない。
いや、実際に。実際にやで? 芸人談義かましとるMFとこの20年を振り返ってみた時に、やっぱりやり残したこと、いや忘れ物はないかな、と思ったんだよね。思い出の地を巡るのも素敵。でも、僕たちって意外とないよね、思い出の地が。尾道の家、愛媛の先っちょ、うどんの香川、俺の大阪、俺の京都、修学旅行の秋田?、with犯罪者の大分、くらいじゃない? あとは全部地元。正しくは、君と僕が存在すれば場所はどこでもいいんだよね。どこでも面白い、どこでも舞台なんや。サンパチパイクがなくてもええ。君と僕のトークが沸かすんや。お湯ちゃうで、ハートや。人の心を沸かせるんや。ごめんごめん、生粋の何かが出てもうた。僕の先っちょからなんか出てもうた。
つまり、メディアに出て、大衆に向けてそれをするっていうのが僕らの忘れ物だよね。自分たちでチャンネルを持てるこの時代。もう少しその速度感とか感知度が早ければ間違いなく持ってたであろう、僕たちのチャンネル。尾道の家に籠もってネタを作ってYouTubeで配信するとか最高に楽しそうだよね。あの頃は20代。そして今は30半ば。時が経つのは早い。何かしよう、何かしたいの前に、したくて堪らない。いや、すでにしている溢れ出ているものって何だろうね。ミーティングの日は追って連絡するねマイベイベー。