父の父
まずはじめに、嫌な気になんてなってないよ。気を使ってくれてありがとう。
父の父、つまりじいちゃんが亡くなった時に自分は何を思うんだろう、何を感じるんだろうと過ごした2日間。亡くなる前は距離感だとか勝手に複雑な心境を付け加えてたけど、割とシンプルだったよ。そんなもんだね。
96歳という長い時間を生き抜いたことへの尊敬。その間の34年という期間しか僕は知らないけど、僕らみたいな年齢の頃もあったわけだし、戦争とかもね。想像しがたいよね。そんな時代からこの令和元年まで生き抜いたマイグランドゥファダーには心底清々しい尊敬と感謝だったね。今回でいうと寿命なんだけど、何でも全うする格好良さってあるね。
じいちゃんが骨になった姿を見て、改めて思ったよ。最後はこうなるんだなって。どう生きても最後はこうして骨になる。改めて凄いよね。人は産まれてやがて骨になる。産まれるBornと骨のBone、両方ボーンなんだよね。で?
ちなみに火葬場で少し気がかりなことがあってね。火葬場に行ってじいちゃんを見送ったあと係りの人が新人っぽくてね。こんな仕事大変そうだな、とか思いながら見てたら、その子がみんなを集めて焼き上がりは13時頃ですって言ってね。もちろんそれがテンプレなんだろうけど、そんな言い方はじめて聞いたから反射的に、人気のパン屋やんってボソッと言っちゃったんだよね。ボソッとだから多くには聞こえてないと信じてるんだけどね。笑顔もありつつ急に涙を流している人がいる、そんな風に人の感情がアペンダウンするのがお葬式じゃない? その時はまさに涙のタイミングだったんだよね。瞬時に真剣なかしこまりました顔をしたんだけど、あの時ばかりは反省したね。人気じゃなくてもパンは焼くってね。あつーい!
いや、そんな話じゃなくてね。34年間与えてもらった分、何かを返せたかと尋ねられれば正直目を逸らしてしまうけど、今回じいちゃんが亡くなったことでまた与えてもらったなと思ってね。あんな風に焼き上がるまでをどう生きるか考える機会をね。もちろんこのままでもいいんだけど、自分の可能性を信じて色々と頑張ってみよう、まだまだ見たことのない景色を見られるように見せられるように頑張りますと手を合わせた時に誓ったんだよね。
この忘れたくないし、忘れてはいけない誓いがあるこんな夜に記録しておけるこのブログがあってよかったよ。バトン渡してくれてありがとう。いつの日か焼かれるまで、いっそのこと燃え尽きるまで一緒に頑張ろうね、我が友よ。あかん、青春パンク魂もろてきたんかわし。