先生
是枝っちょの映画の話、ぼくが観たのは少し前になるけど、見終わった後に良い時間だったなと自分の状況に思いを馳せた記憶があるよ。今はぼくが是枝、いや、是枝先生のようになるための準備の時間。たぶん。正しくは演出家じゃなくて脚本家だね。まぁ何でも良いんだけどね、あんな何かを生み出せれば。
まさに君が言うように、感動だけじゃなくて、人の価値観や人生観を変えちゃうかもしれない仕事をできるようになるための模索が続いてるよ。実際にぼくはセカチューのドラマで変わったんだよね。月並みだけど当時はぼくもいつか死ぬんだと思って、亜紀ちゃんが生きたかった17歳以降の時間をぼくは生きている。だから、生きれている自分はこの時間を大切に生きなければ!生きねば!みたいなね。鬼単純だけど、それまではできるだけ何もしたくなかったからね。あの当時のぼくのように何かを感じる側からその何かを生み出す側になりたいと思ったのがここ2、3年くらい。
まだまだ粗チンだけどいつか君が感動してくれるような、グッときて今をより愛おしく思えるような話を書けるように誓うよ。諦めてたらごめんね。
もっぱら涼しいより肌寒いが勝ってるこの何日間。一昨日は久々に真夜中、奥さんと隣の県までドライブをしたよ。目的地はなくて、最初はただただ喋ってただけなんだけど、気づいたら奥さんの親友が大学の時に住んでたアパートを探してたよ。当時、その親友の部屋を貸してもらって泊まるっていうアーバンな出来事が一回あって、それ以来なんだけど、たったそれだけの思い出なんだけど、そのアパートを見つけた時はどこか胸が締めつけられる感覚があったよ。懐かしいほど記憶はないけど、13年近く前に行った場所を見ると色々あったなとか思うよね。
そんなあたい君は何をやっちゃったんだい? ぼくの浅はかな憶測は当たってるんだろうか。予告的なことが少し新鮮だなと思ったそんなドラフト前。本編よろしく。